
今日、『夢をカタチに』というコンセプトをオーディックは追い求め続けています。オーディックが今日追求しているスペースへのこだわりは、『空間の役割の可能性』と『空間の価値の創造性』を調査分析するところから始まります。オーディックがこのように、施工をする前にこの工程を必ず通すのは、その空間に人が存在し、時の流れと共に魂を灯すからこそ、その空間に滞在する人にとって特別なものでなければならないと考えるからです。そのためには、オーディックを支えている全ての関係系列スタッフが、想像力、表現力、そしてそれを形にする施工力が研ぎ澄まされていなければならないと考えています。そこに人がいるから、そこに時が流れているから、そして何より、そこに心が存在するからこそ、私たちオーディックは、常に変化している人と空間とのかかわりを、より良き関係へ導こうとしているのです。
21世紀を迎えた今日、専門性の高い仕事を日々努力追求しながら、仕事にまい進しているオーディックではありますが、そんなオーディックの前身は、さかのぼる事90余年、大正4年に、祖父の甚助が創業した乙藤家具店でございました。祖父は因幡町商店街という、現在の天神1丁目で福岡市役所の向かいあたりで、木製家具の製作販売を手がけておりました。現在日本一の家電チェーンに成長された「ベスト電器」さんや、因幡の名前を唯一社名に残されている「因幡うどん」さんが同じ商店街の中にありました。或る時、あるお店でお隣に座られた方が、乙藤という名前に、「ひょっとして昔、因幡町にあった家具屋さんの?」と尋ねられました。私が「そうですが。」と申し上げると、「私の母がお嫁に行ったときに乙藤家具店で婚礼家具を買い、その家具は今でも大事に使っていますよ。」と言われたのです。その時、私は祖父の偉大さをあらためて知る事となったのです。祖父は俗に言う頑固な職人気質で、「無理に売るな。客の好むものも売るな。客のためになるものを売れ。」という人だったのですが、その気質は父にも叩き込まれ、その父が、その精神を持って、乙藤室内装備という内装業の会社へ受け継いでいったのです。父が作り続けた増改築も、長年にわたって人々に愛され続けたと聞いております。そしてその会社を私が受け継ぎ、乙藤装建株式会社として一般建設業という新たな業務を取り込みながら、現在のオーディックが誕生する事となったのです。

その様な歴史をもつ現在のオーディックが、遠い過去から大切に受け継いできたものがあります。お客様一人一人と真正面から向き合うこと。お客様と一緒に考え、お客様と共に喜び感動すること。そしてお客様にいつも感謝すること。たとえ商売の中身が変わっても、その精神は親子三代にわたって受け継がれてきました。私は乙藤という名を残せてきた以上に先代、先々代から教わったその精神と職人魂を受け継いでこられたことに本当に感謝しています。
オーディックは関係系列会社を含めたスタッフ全員、その精神と職人魂を常に忘れず、お客様の求める良い商品(工事)をご提供することはもちろんのこと、ただ単にそれだけではなく、お客様と一生涯のお付き合いをさせて頂き、お客様の必要なときに的確にアドバイスできる専門家(スペシャリスト)の集団でありつづけたいと思っております。私たちオーディックは、「仕事」というものを通して、情熱を持って二度とはない人生の大切な時を、お客様と共に喜び、感動したいと考えております。そして、これからも私たちオーディックは、時代とともに進化する感性としなやかさをもち、快適空間を創造するクリエーターとして挑戦してまいります。地域の皆様と共に歩み、進化し続けるオーディックを、これからもどうぞ、宜しくお願い申し上げます。